新春あそびん大会(スポーツチャンバラ)
2017年1月28日(土)、柏中央体育館剣道場において、新春あそびん大会〜スポーツチャンバラの部〜が開催されました。先ずは、動画を観ていただきましょう。子たちの動き一つひとつに惹きつけられます。
突然ですが、ある乗馬クラブでのエピソード。
乗馬を始めて間もない初老の男と女、初めて「駈歩(かけあし)体験」に臨みました。駆け足=「パッカラ、パッカラ」というリズムのあれです。
指導員が数メートルの調馬索を付けて、円形に歩みを進めます。女性は、速歩(はやあし)からなかなか駈歩に移行できません。順番が男性に回ってきました。うーん、うまい!初めてだというのに、かなり連続して駈歩を継続することができます。それも、鞍に付いているホルダー(身体を安定させる補助具)を放して乗っています。指導員もびっくり。その状況が指導員のインターカムを通じてクラブ内に知れ渡ります。
その際の、女性体験者と指導員の会話・・・
女 性「いいなー、男の人は…」
指導員「男だからうまく乗れるというわけでもないんですよ。」
「子どものころ、どれだけあそんだり運動したか、その違いなんです。」
その会話を聞いている私も納得!
今回のスポチャン大会、このエピソードを彷彿とさせるような場面が、随所に見られました。

右のグラフを見て下さい。10歳前後の子たちの身体の発達の程度は、大人の50%程度の発達ですが(一般型)、神経系の発達は、大人に比し95%にまで発達します(神経型)。
いわゆる運動神経を発達させるには、この神経系の発達が著しい「ゴールデンエイジ」といわれる8歳から12歳を中心として、5歳から15歳ころのジュニア期に、多種多様なあそびや運動を重点的に行うことが大切なのです。
この時期、体系的にまとめられた運動を子たちに提供すると、「運動学習能力」を高めることができます。「運動学習能力」が高まると、これまで上手にできなかった運動や反復練習してようやく獲得していた技術を、わずか数回の練習だけでできるようになる、といったことが極々自然に起きます。乗馬クラブの指導員の言葉は、この事象を言い表していたものと考えます。
現在、スポーツ界で活躍する若い人たちは、おそらく、小さいころ様々な運動を経験していたはず。2/6(月)、飛び込みの金戸凛選手(13)が、TVで紹介されていました。ご両親、祖父母、兄妹そろって飛び込みの選手。DNAを引き継いでいるということもあるでしょうが、御多分に漏れず、小さいころから様々な運動やあそびをやってきたそうです。
次代を担う子たちに田畑を転げまわり、山野を駆けめぐる時間と場所を提供したいものです。そうするには、今の時代とても難しいですが、私たち大人に与えられた「仕事」だと思っています。
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